住友セメントシステム開発では、オンプレミス型の健康管理システムをベースに開発した中小企業向けクラウドサービス「健庫番」を提供している。
そのサービス基盤として利用されているのが「BIGLOBEクラウドホスティング」である。
これにより、健康管理データなどの個人情報についてもよりセキュアに保管できるようになったうえ、安価な月額モデルでサービスを提供することが可能になった。

低コストで健診業務を効率化するクラウド型の「健庫番」を実現

住友セメントシステム開発株式会社 医療情報システム部 部長 牛丸 明氏
住友セメントシステム開発株式会社 医療情報システム部 部長 牛丸 明氏

セメント業界のシステム開発・運用で培った技術やノウハウをベースに、付加価値の高いITサービスを提供する住友セメントシステム開発。同社が2012年3月より提供を開始したのが、中小企業向けクラウドサービス「健庫番」である。
これは企業が従業員向けに実施する一般定期健康診断の業務をサポートするサービス。就業歴、病歴、抗原抗体歴などの個人情報を管理することで、産業医や保健師による健康診断計画から実施、結果管理、面接指導まで一連の健康管理業務をサポートする。
「健診業務に関する煩雑な事務作業を効率化し、従業員の適切な健康管理・健康保持増進を強力に支援します」と同社 医療情報システム部 部長の牛丸明氏は説明する。
システム構築やインフラの運用管理が必要ないうえ、初期投資もほとんど必要なく、安価な月額料金で利用できる。 健庫番のベースになっているのが、同社が従来から提供してきた健康管理システム「Arms Enterprise」である。
同製品は、一般健康診断はもちろん、特殊健康診断にも対応し、メンタル状況や就業制限まで一元管理できるオンプレミス型のシステム。専門性の高い特殊業務を扱う製造業など幅広いニーズを網羅している。
しかし、機能が豊富なうえ、オンプレミス型で提供するため、価格面や運用面に関する導入のハードルは高くなる。「そこで一般企業における健診業務に提供機能を絞りクラウド化することで、より安価で使いやすいサービスを目指しました」と同じく医療情報システム部の営業チームでチーフを務める斉藤 義隆氏はサービス提供の経緯を話す。

Oracle Databaseへの対応がサービス基盤の大きな要件に

住友セメントシステム開発株式会社 医療情報システム部  営業チーム チーフ 斉藤 義隆氏
住友セメントシステム開発株式会社 医療情報システム部 営業チーム チーフ 斉藤 義隆氏

クラウド化にあたり、同社ではそのサービス基盤として、複数のサービスを検討。その結果、採用したのが「BIGLOBEクラウドホスティング」である。
「当初はBIGLOBEに対して個人向けISPというイメージが強かったのですが、検討を重ねるうち、企業向けサービスも非常に充実しており、実績も豊富であることが分かりました」と語る牛丸氏。中でも決め手になったのがOracle Databaseに対応していた点だという。
健庫番のベースになっているArms EnterpriseのデータベースはOracle Databaseで構築されている。しかし、Oracle Databaseはクラウド環境で利用するとライセンス契約に違反してしまう可能性がある。
「しかし、BIGLOBEクラウドホスティングには、Oracleライセンス体系に対応したサーバ『ベースモデル(Oracle用)』が用意されており、所有するOracle Databaseライセンスをそのまま利用することが可能です。システム移行の際も、BIGLOBEがきめ細かにサポートしてくれたおかげで、スムーズに移行することができました」と牛丸氏は語る。

プライベートLANとSSL-VPNでセキュアなサービスを実現

必須要件だったセキュリティ対策のメニューが豊富であることも高く評価された。BIGLOBEクラウドホスティングは顧客ごとに独立した専用プライベートLANを標準で利用可能なため、他社サーバを踏み台とした通信盗聴などに対するセキュリティ対策を強化することができます。
同社では、よりセキュアなサービスの実現に向け、連携メニューの「Infra-VPNサービス(SSL-VPN)」を専用プライベートLANに接続している(図)。「健診業務では従業員の氏名、年齢、就業歴、病歴など極めて重要な個人情報を扱います。それをクラウド上で管理することに不安を感じるお客様もいらっしゃいますが、セキュアな仕組みを整備することで、そうした不安を払拭することができました」と牛丸氏は語る。
これに加え、安全・安心という観点では、ISPとしての実績と信頼も大きなポイントだった。「BIGLOBEは国内有数の商用ISP。知名度、実績とも申し分なく、そのクラウド基盤を採用することで、お客様に安心感を提供できます」(斉藤氏)。

図 「BIGLOBEクラウドホスティング」を活用した「健庫番」のサービスイメージ

「健庫番」のシステムを「BIGLOBEクラウドホスティング」上に展開。サービスはInfra-VPNサービス(SSL-VPN)を利用する仕組み。
さらにサーバ環境は専用プライベートLANで論理的に独立した構成となっており、高度なセキュリティを確保する。

顧客ニーズを取り込んだサービス展開が可能に

BIGLOBEクラウドホスティングを採用したことで、同社では健庫番のサービス競争力を高めている。その一つが高い柔軟性の確保だ。BIGLOBEクラウドホスティングはサーバスペックの可変性が高く、CPUやメモリ単位でリソースの増強が可能。そのため、顧客ニーズにきめ細かに対応できるうえ、コスト負担を最適化できる。
さらに、必要に応じてサービスを進化させていくことが可能になった。「自前でインフラを用意する必要がなく、すぐに検証環境をつくりトライ&エラーを行えます。法令への対応なども含め、機能を変更・追加したいケースでも、迅速に手を打てるので、サービスの質の向上とリードタイムの短縮化が期待できます」(斉藤氏)。
従業員の健康管理は企業が取り組むべき重要な施策の一つだ。特に最近は高血圧などの生活習慣病の罹患者が増加傾向にあり、メタボ健診に見られるように、事後対策から事前の予防対策へと健康管理の取り組みがシフトしてきている。健診業務に関する煩雑な事務作業を効率化し、従業員の健康づくり対策を支援する健庫番はこれからの企業にとって非常に有効なサービスと言えるだろう。
「自社でインフラを構築する必要がないうえ、安価な月額料金で利用できるので、中小企業から大企業まで、業種・業界を問わず手軽に導入できます」と語る牛丸氏。今後同社ではこうしたメリットを幅広い企業にアピールすることで、健庫番の利用拡大を促進。機能的にも、あらかじめ必要な設定を組み込んだテンプレートを用意するなど、これまで以上に短期間かつ簡単な導入を支援していく考えだ。

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