


インターネットでの動画や映像配信が一般化してきました。この映像配信を、教育現場において活用し効果的な教育を行っているのが、株式会社法学館/伊藤塾 (以下、伊藤塾)様です。伊藤塾様では、2003年に通学受講者向けのフォローを目的として「BIGLOBE ストリーミングサービス」を使った講義の映像配信を開始。2004年にはインターネットクラスをオープンし、在宅受講者向けのカリキュラムを提供しはじめ ました。インターネットを利用する受講者数は予想をはるかに上回る伸びをみせるとともに、「学習効果が高まる」と受講者の評判も上々です。また、経営の効 率化、「ITを活用した先進の教育を行う伊藤塾」というブランドイメージの確立にも貢献しています。
受講者が、いつでもどこでも学べる環境を目指して
伊藤塾様は、法律系の資格や公務員試験の受験指導を行う教育機関です。その理念を、館長の伊藤真氏はこう語ります。
「国家試験などへの短期合格はもちろんですが、合格した後も、法律をどのように生活に役立てて活かしていくかを、より多くの方に学んでいただきたいとい うのが私たちの願いです。そのためにも、常に受講者の利便性を考え、新しい教育のあり方を模索していきたいです」
伊藤塾様は、創立当初より、在宅での受講いわゆる通信教育にも力を入れています。通学者向けの教室は、東京都内の4カ所をはじめ、大阪、名古屋、京 都に開設されていますが、法律を学ぼうとする人は全国各地に散在しています。また、近くに教室があったとしても、時間的な都合で通学できない人もいる、と いうのが通信教育に力を注いでいる理由です。
約10年前、通信教育の教材といえば、カセットテープが主流でした。しかし、伊藤塾様ではこの頃からすでに、ビデオ教材による通信教育を行っていまし た。声だけではなく映像を伴ったビデオ教材は臨場感にあふれ、在宅受講者数も通学者と肩を並べるほどに伸びました。常に受講者の利便性を考え、新しい教育 のあり方を模索するという理念が実ったと言えるでしょう。
インターネットが普及していく過程で、伊藤塾様がいち早く、講義の映像をインターネット配信(ストリーミング配信)する検討に入られたのは、新しい教育のあり方を模索するという理念からすれば、自然の流れだったと言えるでしょう。
「講義映像の配信の最大の目的は、受講者の方々が学びやすい環境を作る、ということです。教室のない地域の方にも受講していただけますし、通学者の方の 復習用にもなります。場所や時間を気にすることなく、受講者の都合で学べる環境が整うわけです。また、経営の効率化、ITを活用した先進の教育システムを 行うことによる伊藤塾全体のイメージアップにもつながると考えました」(伊藤氏)
こうして2003年、「BIGLOBE ストリーミングサービス」を利用して、講義映像の配信がスタートしました。当初は、配信の試験や効果の確認を兼ね、通学者に対するフォロー制度として実施 しました。実際の講義を受けた後、自学用の復習のための教材として活用したわけです。そして2004年、通学できない在宅受講者を対象としたインターネッ トクラスとして、本格的なサービスを開始しました。
システムダウンは許されない高い信頼性を求めBIGLOBEを選択
伊藤塾様が映像配信の基盤を選定する際に最も重要視したのは、信頼性です
「試験の直前に倍速で講義内容を聞き返すといった受講者の方も多数いらっしゃいます。システムが止まってしまったら、こうした受講者の方に大きな影響を 与えてしまいます。試験は人生を左右します。人の人生に関わっているわけですから、システムの信頼性、安定性は何よりも重要です。その信頼性で、 BIGLOBEを選びました」(伊藤氏)
「BIGLOBE ストリーミングサービス」は余裕のある太いバックボーン回線を備え、多重の障害対策を施した施設で提供されています。オンデマンド配信には専用サーバーを提供し、配信時のレスポンスを高めることができます。
しかも、人気講義や試験結果の速報などで一時的に予想以上のアクセスが集中し契約帯域を超えたとしても、配信制限を行わないため、途切れることなく安定したサービスを提供できます。
BIGLOBEを選定したもう1つの理由を、伊藤塾様のIT顧問の熊崎隆人氏は、次のように説明します。
「ストリーミングサーバーを提供する企業は、ほとんどが企業向け(B2B)のサービスでした。しかし我々のお客様である受講者の方々は個人です。個人の 方を対象とするノウハウや気配りが必要だと思いました。BIGLOBEなら、自らポータルサイトや会員サイトを運営し、個人の方を対象とした運用ノウハウ もありますし、一方で法人向けのノウハウも持っています。個人と法人、両方を手掛けているBIGLOBEのノウハウを、我々の塾にも活かしたいと考えたの です」
マイペースで効率的に学習経営の効率化にも寄与
今や、在宅での受講を選択している方は全体の7割にものぼります。
「通学受講では時間や場所の制約があるのに対し、インターネットでは受講者自身がそれらを選べます。自分の都合の良い時間、都合の良い場所で自分のペー スで学習できるのが便利なようです。講義は、翌日の18時には見られるように配信しています」と、インターネットクラス担当の大久保崇則氏は、映像配信に よる受講者のメリットを語ります。
講義コンテンツは、本数にして約7000本。容量も1テラバイトを超えています。映像で多様な講義を提供することで、自分なりのカリキュラム、スケ ジュールを組み立ることができるようになり、能力のある受講者であれば、本来なら2年間かかるカリキュラムを1年間で終わらせることも可能になります。
伊藤氏は、合格体験記に寄せられた以下のような受講者のコメントを紹介してくれました。
―僕は講義外では伊藤塾のフォロー制度をよく利用しました。(中略)インターネットは場所や時間を問わず使え、大学の授業の合間にパソコンで伊藤塾の講義を受けることができたので大変便利でした(伊藤塾「2005年司法試験合格体験記」より)
この受講者は、伊藤塾様の講義とインターネットによるフォローを活用し、大学3年生のわずか1年間で司法試験に合格しました。伊藤塾様の特徴の1つである「短期合格」に、講義の映像配信が力になったわけです。
「当初は3年間かけて成果を出す計画でしたが、初年度から採算が合うペースの申込がありました。我々が想定した以上に、受講者のニーズに合ったものだったと言えます」(大久保氏)
「開始した時期も良かったと思います。ちょうど、ブロードバンド回線が普及しはじめた時期でしたから。そういう意味では、今後ますます映像配信に対するニーズは高まると思います」(熊崎氏)
意外な節約効果もあります。数年前は700人のキャパシティが必要だった教室が300人ほどの教室で間に合うようになりました。受講者が減っているので はなく、インターネットでの受講にシフトしているためです。これによって、教室賃料の削減につながっています。このエピソードは、映像配信を活用したイン ターネットでの講義が、リアルな生の講義と遜色がないことの裏づけとも言えます。
よりよい教育を行うためのさらなる新しい仕組みへ挑戦
最後に伊藤氏は、今後の展望を次のように語ってくれました。
「法律の世界は保守的ですから、変わったことをすると良いことも悪いこともすぐに目立ちます。そういう意味で映像配信は、良い意味で『ITを活用した学 習なら伊藤塾』というブランドイメージ作りに役立っていると思います。私たちは、IT(Information Technology)を「Intelligence Technology」と解釈しているのですが、これからの教育は、ITをうまく利用しなければならないと思っています。例えば、インターネット上で受講 者の方々と我々との双方向性をもっと進めることです。受講者の方1人1人の個別のニーズに応えることで、学習効果がより高まると考えています。時代時代で 最先端のITを使ったよりよいサービスを受講者に提供していくためにも、今後もBIGLOBEさんには大きな期待をしています」
株式会社法学館/伊藤塾
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