3.WEB サーバをロードバランサで冗長構成にする方法


オーララインのM.Hです。

クラウド上のマシンの強みに、実機によるサーバと違い冗長構成を比較的容易に組めることが挙げられます。
今回、BIGLOBEクラウドホスティングで冗長構成を組んでみました。サーバ冗長化構成構築のご参考になりましたら幸いです。

■サーバの準備

あらかじめWEBサーバが立ち上がっていることが前提ですが、ここでは簡単なPHPが動くものを2台用意しました。(今回はあくまで簡易的であり、データベースなどは使用しておりません)
これはWEBサーバの知識があれば読み飛ばしてかまいません。
また、サーバが停止した場合の Sorryページ用サーバも必要で、こちらもあらかじめ準備しておく必要があります。こちらは外部サーバも使用可能ですので、あらかじめ用意されていれば読み飛ばしてかまいません。

WEBサーバー
サーバ ベースモデル
OS CentOS 5 (64bit)
サーバ名 任意の名前(ここではlbtestとします)
CPU 1vCPU
CPUリソース保証 ベストエフォート型
メモリ 1GB
ディスク 40GB (固定)
初期インストールオプション Apache 2.2
台数 2 (冗長構成なら最低2台は必要)

軽くPHPも動かすためにサーバログイン後にphpをインストールしました。
root で実行します。「Is this ok [y/N]」と聞かれたら「y」としてインストール、Apacheを再起動します。


# yum install php
# /etc/init.d/httpd restart

簡単なスクリプトも設置します。(phpinfo()はセキュリティ的に必要でない限りお勧めしません)
ファイルは可能であれば SCP などでアップロードしてもかまいません。


/var/www/html/index.php
ソース↓

<?php
echo “Hello World! from LB1.”; // lbtest2 は LB2 としています。
?>

 

実際に表示されるか確認します。それぞれのサーバにブラウザでアクセスし、「Hello World! from LB1.」、「Hello World! from LB2.」と表示されれば成功です。

これでWEBサーバの準備が整いました。いよいよロードバランサの構築です。

■ロードバランサを構築しよう

いよいよロードバランサの構築を行います。初期設定は WEBページから行います。

1.「ホーム」画面左メニューから、「ネットワーク・セキュリティ」→「ロードバランサ」へ進み下に
あるの「ロードバランサを作成する」ボタンをクリックします

2.ロードバランサ作成(入力)画面から必要な情報を入力します。


1.ロードバランサ名
(半角英数20文字以内、先頭は英字のみ使用可能です)
2.バーチャルIP
IPv4かIpv6が選択可能です。既存・保持IPアドレスは持っていれば使用可能です。
(ここでは新規IPv4を選択しています。)

3.ロードバランサポート
サーバとやり取りするポートを決めます。(httpなら80,httpsなら443、tomcatなら8080など)

4.ロードバランス方式
ラウンドロビン固定となります。

5.ヘルスチェック方式
ロードバランサから接続するサーバの死活監視をどの方法で行うのかを決めます。
(ここではHTTPを選択しています。)

6.セッション維持方式
以下から選択可能です。

●SourceIP (PHPのセッションなど使う場合、片系の接続を保持します。)
●Cookie(上記セッションではなくCookieを使用する場合)
●セッション維持しない(セッションを必要としない、またはセッションやCookieを使わず、WEBアプリ独自方式を使う場合)(デフォルトでは「SourceIP」が選択されています。)

7.Sorryページ
5のヘルスチェックでサーバが停止した際に表示するページのURLを記述します。
(ここではまだ設定していません。)

8.接続先サーバ
「参照」ボタンをクリックし、サーバ一覧よりロードバランサに接続したいサーバを選びます。

今回は2台接続ですが、もっと沢山接続することも可能です。ポートはサーバの使用するポートを指定してください。(httpなら80,httpsなら443、tomcatなら8080など)

3.確認画面へ進み問題が無ければ「実行する」ボタンをクリックしてください。 ロードバランサ一覧へ
戻り、先ほどのロードバランサが一覧に現れていれば成功です。

※ロードバランサの作成には約5分かかります。一覧に無い場合はしばらく待ち、「ステータス更新」を行ってみてください。

これでロードバランサが構築できました。

■接続してみよう

それでは実際に接続してみます。 一覧から作成したロードバランサのバーチャルIPをブラウザで開きます。「準備」で作成したページが表示されるはずです。

今度は何度かリロードして分散されているかを見てみましょう。

….あれ、切り替わらない!?

 原因は最初の設定にあります。

■設定を変更しよう

先ほど何度もリロードしても切り替わらなかったのは、作成時の設定ミスによるものです。
これは割とよく起こりうるミスなので注意が必要です。
間違った設定は直しておきましょう。

1.ロードバランサ一覧からロードバランサ名をクリックし、詳細ページに進みます。

2.下の「ロードバランサ・サーバー変更」ボタンをクリックします

3.ロードバランサ変更画面が表示されるので間違った設定や、変更したい箇所などを修正します。
入力項目は作成時と同じです。

設定を見ていくと、セッション維持方式が「SourceIP」になっています。この方式はセッションを保持するため、一度アクセスを行うと接続が切れるまで片系のIPを保持します。つまりブラウザを終了しない限り片系の表示しかしません。ここは切り替わって欲しいので、「セッションを維持しない」に変更します。

変更後、一覧で「処理中」となっていますので5分ほど待って「ステータス更新」をしてみてください。「正常」となれば成功です。

再度バーチャルIPをブラウザでアクセスし、何度か更新してみてください。

今度は切り替わってくれましたね。

これでロードバランサの構築・設定についてご紹介しました。実機で構築するのとは違って、GUI操作なのでわかりやすく、かなりお手軽且つ安価に構築できるかと思います。

次回はSorry設定についてご紹介したいと思います。

 

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